講師をしている絵画教室で行われた「5分間クロッキー」に
生徒さんたちに混じって参加しました。
クロッキーなんて何十年ぶりだろう。
エスキースは、今までに何点も描いてはいるのですが
クロッキーは、美大受験で予備校に通っていたころにやったのが最後かも。
何枚か描きましたが、久しぶりのせいか思い通りの線をなかなか出せず・・・。
現時点で最後に描いたのが、下の作品。
ちなみにエスキースとは、
「 作品を制作するための着想や構想、あるいは構図を描きとめた下描きのこと」で
クロッキーとは、
「対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指す。
スケッチ(写生)とも言うが、特に短時間(10分程度)で描かれたものを
クロッキーと称する。 主に動物や人体など動きのあるものを素早く捉える
訓練として行われる」だそうです。
楽しかったですよ。
前に描いた石膏デッサンもそうだったけど、夢中ですよ。描いている間は。
でも、5分という時間があっという間に終わって、自分の描いたクロッキーを
客観視する度に敗北感に苛まれるのです。
線に躍動感や美しさが足りない。
人物の立体感や周囲の空気感が足りない。
結局、「形をとる」ことだけに終始してしまい
退屈な「受験の絵」にしか向かっていないのです。
おそらく10分間で描いても、線の数が増えるだけで足りないものは変わらないでしょう。
もっとうまくなりたい。
自分自身が感動するようなクロッキーを描きたい。
何十年も前に「置いてきたこと」が、今になって蘇ってきたのでしょうね。